2016.10.03
- イベント案内
2016年度懇親事業(10/29)開催のお知らせ
2016年度の教育後援会懇親事業を下記の通り開催いたします。
懇親事業は、会員の皆様の親睦をはかり、様々な文化に触れていただくことを目的に、
近年は京都の文化や芸術に関する催しを行っております。
今年度は京都で、稀少な魔鏡作りの技術を継承する「鏡師」によるお話や魔鏡で
像を映し出す実演を行います。
みなさまのご参加をお待ちしております。
講演会「最後の“鏡師”が伝える伝統と文化」
講師:山本晃久氏(鏡師・魔鏡職人/山本合金製作所)
開催日時:2016年10月29日(土)14:00~15:30
会 場:京都精華大学
《申込方法》申込フォームより、10月17日(月)までにお申込みください。
*ご家族の参加はお申込の方と合わせて2名様まで受付けいたします。
*在学生はご参加いただけません。
[講演概要]
和鏡(青銅鏡)は、古くは古事記や日本書紀、卑弥呼の鏡として教科書にも登場する「三角縁神獣鏡」などに始まり、現代では、神様が宿る“依代(よりしろ)”の一つとして神社などで目にすることができます。また、江戸時代に迫害を受けていた「隠れキリシタン」の心のよりどころであった「魔鏡※」として、その存在を知る人も少なくありません。
今回の講師である山本晃久さんは、この「魔鏡」を、現代の京都において、代々伝わる鋳造技術と手作業で製造する日本最後の鏡師です。講演会では、この世にも不思議な「魔鏡」について学びます。実物で像を映し出す機会も設ける予定なので、ご期待ください。また、山本さんは、伝統的な技術を継承しつつ、デザイナーとのコラボレーションやミラノサローネ(世界最大規模のインテリアデザインの見本市)などへの出品など、先進的な取り組みも続けて来られました。会の後半では、そうした活動を通じて山本さんが今伝えたいと感じている、“伝統や文化”についてもお聞きしたいと思います。
※魔鏡 光を当てて反射光を壁に投影すると像や模様が陰影となって現れる金属鏡
[講師]山本晃久
鏡師。1975年生まれ。大学卒業後、国内では数少ない古来製法による手仕事で和鏡・神鏡・魔鏡を製作する山本合金製作所に入る。祖父・山本凰龍に師事し、伝統技法を受け継ぎ、神社仏閣の鏡の制作や修理、博物館所蔵の鏡の復元に携わる。2014年には安倍首相がバチカン訪問時にローマ法王へ贈呈した「隠れキリシタン魔鏡」を制作。京都神祇工芸協同組合。
[お問合せ先]京都精華大学企画室内 教育後援会事務局
TEL:075-702-5201 FAX:075-702-5391
E-mail:kouenkai@supporter.kyoto-seika.ac.jp