京都精華大学 教育後援会 Kyoto Seika University Parents Association

2015.10.23

  • ニュース

2015年度 教育懇談会を開催しました

2015年9月27日、2015年度の教育懇談会を開催しました。好天の下、300名を超える会員にご参加頂きました。
また、陶芸コースは施設と実習の見学を兼ねて、朽木学舎で開催しました。

1つめのプログラムは明窓館での進路に関する講演会です。
講演の前に竹宮学長と辻副会長より、ご挨拶がありました。

続けて、進路に関する講演会がスタートしました。

前半は編集者であり、キャリアデザインセンター非常勤講師の川端平気先生による「精華大学生が社会で活躍するために何が必要なのか──親が信じている“就職の常識”の間違い」。後半ではキャリア支援室の和田室長が「セイカのキャリア支援」というテーマで、本学のキャリア支援の現状と、理想的な親子関係のあり方などについてお話ししました。

川端先生の講演は、現在一流企業で、あるいは最先端のクリエイターとして活躍している精華OBたちの紹介からスタートし、彼らが夢をつかむまでの物語に、会場は引き込まれました。

現在、企業の平均寿命は20年程度まで落ち込み、さまざまな点で、わたしたち保護者世代の就職での常識が通用しなくなっているようです。今企業で強く求められているのは、コミュニケーション能力の高い人材だそうですが、本学に限らず多くの学生にコミュニケーション能力の低下が見られると言います。その対策として先生が考案された、コミュニケーション力のアップに特化した、ユニークな授業の動画も見せていただきました。

結びで川端先生は「みなさんはお子さんを精華に入れたわけですから、覚悟しましょうよ。」と呼びかけました。京都精華大学では、社会構造の変化で活用しにくくなった資格の取得よりも、発想力や創造力をやしなうことを重視している。遠回りに映るかもしれないが、それが必ず学生の未来をつくりだす、とのメッセージが発されると、多くの参加者が頷いていました。

続く和田室長のお話では最初に“学生の強みが発揮出来る仕事とのマッチング”に主眼を置いているという、精華のキャリア支援のコンセプトが示されました。

次に、キャリア支援室の考える“子供との理想的な関係”が語られました。まず、親子がじっくり話し合う機会を設け、子との信頼関係を築き、子への理解を深めること、過干渉や過保護は厳禁、というポイント。そして、子供の人生は本人の選択と判断の判断で作られていく。親はそれを、多様な選択肢や考え方などの知識と教養を提供することで支援して欲しい、という要望も述べられました。本学のキャリア支援プログラムの具体的な内容やスケジュールなどについてもご説明いただき、とても充実した講演会でした。

講演会終了後は、教員・職員との面談の時間です。

各学科・コースごとの会場に分かれ、先生方とお子さんの進路や、大学での様子などについて、熱心に話し合う様子が見られました。
また職員さんたちによる、奨学金や就職、留学などについての「個別相談コーナー」も盛況でした。

最後は学生食堂に全参加者が集っての、懇親パーティーです。お食事をしながら、教職員との会話や保護者同士の話題で大いに盛り上がりました。全国各地からご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。