京都精華大学 教育後援会 Kyoto Seika University Parents Association

2019.07.07

  • 活動報告

2019年度教育懇談会を開催しました

2019年度6月8日(土)に教育懇談会を開催しました。 教育懇談会は、講演会や教職員との面談を通じて、学生の修学状況、本学での学びや進路就職などについて理解を深めていただくことを目的に、年に1回開催しています。
当日は、心配していた雨も降ることなく、過ごしやすい気候の中で無事に開催することができました。 全国から約170名の保護者の方々にご参加いただきました。まことにありがとうございました。

キャリア講演会のはじめに、教育後援会顧問であるウスビ・サコ学長が挨拶しました。
「京都精華大学では、好きなことをどうやってキャリアに変えるかが重要だと考えています。また、これからは仕事を作っていく時代なので、将来は学内にインキュベーションセンターなどの起業活動などを支援するシステムを設けたい」と意欲を示しました。
続けて、梶貴徳教育後援会会長が挨拶されました。 「充実感をもてる働き方、また夢や目標に向かえる働き方と出会えるように、本日の教育懇談会を活用していただければ」と呼びかけました。

そして、卒業生の出村邦明さん(人文学部卒) が登壇し、 転職をテーマに自身がステップアップしてきた過程を語りました。
現在、出村さんは世界のトップ3に入る海外の広告会社の日本支部で、グラフィックデザイナーとして活躍しています。 出村さんは、ファッションへの興味から雑誌を集めるようになり、次第にメディアそのものへと興味が移っていきます。そして、編集者の仕事に憧れて人文学部へ入学しました。しかし、「文章のセンスがない。デザイナーならいけるんじゃない?」と指摘されたことが、キャリアの方向転換のきっかけとなります。 デザイン経験が無い出村さんは、在学中に独学でデザイン物を試行錯誤し、大手企業に憧れを抱きつつ新卒では個人事務所に就職し、簡単な仕事をこなす日々だったと話します。その後、ファッションブランドの社内デザイナー、化粧品会社のデザイナー、著名なデザイン事務所など、短期間で転職を重ねていきます。「健康的にデザインを続ける」「好きなことを諦めない」ことを大事にし、現在勤めるビーコン・コミュニケーションズにたどり着きました。
出村さんは「ジョブホッパー」という言葉を紹介し、ネガティブに捉えられがちな転職は、実はホップしたことでステップアップができ、最終的に大きなジャンプにつながる、と前向きに報告します。

出村さんの話を受け、キャリアデザインセンター教員の川端さんは、新卒で希望する企業に入れなかったとしても、その後にチャンスは何度もあるため、新卒の就職先に細かくこだわりすぎる必要はないと話します。初めはまずは社会に出てみることが最も重要になるため、ぜひお子さんの背中を押してほしい、と伝えました。
その後、キャリアーセンターチームリーダー野田さんから、京都精華大学のキャリア支援についての説明がありました。

講演会終了後は、教職員との面談時間が設けられました。学科・コースごとの会場に移り、保護者と教員の間で日々の学生生活や学習状況などについて、熱心な話し合いがありました。

また希望者の方は、就職や奨学金などについて職員と個別相談が行われました。

最後は学生食堂にて懇親パーティーが行われました。サコ学長の挨拶のあと、教職員と保護者のみなさんが、飲み物を片手に、面談と異なるカジュアルな交流を楽しまれました。

また来年度もみなさまのご参加お待ちしております。