京都精華大学 教育後援会 Kyoto Seika University Parents Association

2016.10.24

  • 活動報告

2016年度 教育懇談会を開催しました

2016年9月17日に、今年度の教育懇談会を開催しました。
教育懇談会は、講演会や教員との面談を通じて、学生の修学状況、本学での学びや進路・就職などについて理解を深めていただくことを目的に、年に1回開催しております。

今年は約250名の会員のみなさんがご参加くださいました。
はじめに全参加者が明窓館に集合し、竹宮学長と井上教育後援会会長のご挨拶をいただいた後、「進路に関する講演会」が行われました。

前半は「わたしの働き方」と題した卒業生ゲストによるトークです。司会を務めた、キャリア科目講師の川端平気先生は、保護者のみなさんにも現代の“新しい働き方”を知っていただきたいと話します。最近台頭した、ネットショップ、クラウドファンディング、有名投稿サイトなどの事例を挙げ、これらは精華の学生にも合った新しいスタイルであり、可能性は広がっていると励ましのコメントが述べられました。
そして今日は、独立の道へ進んだ卒業生をあえてお招きしましたと、ゲストが紹介されました。

一人目のゲストは、デザイン学部・デジタルクリエイションコースを2010年に卒業し、自身が立ち上げたクリエイティブ集団「映像家族yucca」の代表を務め、映像監督としても活躍する金子智明さんです。
金子さんは、学生時代に仲間たちと制作に打ち込んだ楽しさをあきらめられず、仕事もその延長線で続けたいと決心し、独立しました。軌道に乗るまではかなりご両親を頼ったようですが、仕事を必死に取りに行く気概と、絶対に成功するという一念で前進を続け、現在ではスタッフ8人を抱えるまでに会社も成長しました。京都の老舗へ飛び込み営業をかけ、従来は大手の制作会社が担ってきたプロモーション映像を任されたときは本当にうれしかったと語ります。常に前向きな金子さんやスタッフのエネルギーの源は、クライアントワークを受けながらも、自分たちのやりたいことにも取組み続けるというスタンスにあるようでした。

周防苑子さんは人文学部を2011年に卒業しました。一度東京の大手企業に就職しましたが、退職し、現在は故郷滋賀県の琵琶湖畔でカフェなどから成る複合施設「VOID A PART」を運営しています。また、自身が考案した廃ガラスを再利用し植物と掛け合わせた「ハコミドリ」が最近大変評判になっています。学生時代の周防さんは、雑誌づくり、イベント、アクセサリー販売など、どんなことでも挑戦していきました。学生の時は東京のOLにあこがれていましたが、実際に就職し、マニュアル化された業務をこなすことに違和感を覚えた時、思い出したのは、好きなことにとことん取り組んだ精華での時間でした。独立という思いきった進路変更においても、精華での多様な経験は、実質的にも役立ったそうです。また、精華の学生には自分で道を切りひらくパワーがあり、学内にもチャンスがあふれていると、後輩へエールを送りました。

次に、キャリア支援室職員の矢澤愛さんが、本学のキャリア支援の内容や、保護者のお子さんへの接し方のヒントについて講演しました。
「“好き”や“得意”を仕事にする」という、精華のキャリア支援のコンセプト、〈スキル系〉と〈知識・思考系〉の科目を体系的に配置したキャリア教育科目や、豊富な講座などの実質面、実社会や企業との接点を設けていることなどが説明されました。後半の「保護者による支援のかたち」では、「現在、社会の求める人材には主体性が重視されている。親は過干渉せず、お子さんを理解し、信じること。親子で対話を重ね、見守り・受止めに徹して欲しい。」との考えが述べられました。

講演会終了後は、教員・職員との面談の時間です。各学科・コースごとの会場では、普段お子さんが研究や制作に取組んでいる空間で、みなさんと先生方とが熱心に話し合う様子が見られました。





また職員による奨学金や就職、留学などに関する「個別相談コーナー」も盛況でした。


最後は学生食堂に集まり懇親パーティーを行いました。


面談とは雰囲気も異なり、教職員のみなさんとテーブルを囲んで和やかな語らいの時間が持たれました。


全国各地からご参加くださったみなさん、ありがとうございました。